回答:
東洋医学では、身体のむくみには大きくわけて3種類の原因を考えます。まず一つ目は、水分代謝が悪くて不活性な水分が溜まってしまうむくみです。この場合は、水分をほとんど摂らないのにむくみやすく、もし水分を摂ったとしても、そのわりに小便の出が悪くなっていることでわかります。この場合は足など下肢のむくみより、上半身とくに顔のむくみになります。この場合には、小便の出を良くする効果のある漢方薬や薬草茶を服用します。漢方薬の方は体質症状に合わせてもらって決めないといけません。薬草茶であれば、キササゲ、とうもろこしの毛、スギナなど、色々な薬草茶がありますから、それらを扱っている漢方薬局で相談ください。このむくみは小便の出がよくなることが一番の目的になります。相談の方の場合には、こちらの原因ではないので、小便に良くいくようにしても治らないのでしょう。
もうひとつとして、血の流れが悪い場合です。日中足の方にめぐった血液が夕方になって身体の中に戻ることが遅くて末梢に停滞したためのむくみです。この場合は小便の出を良くしても治りません。あくまで血液の流れを良くする漢方薬を服用します。薬草茶であれば、紅花、ヨモギなどが良いでしょうが、こちらは薬草茶より漢方薬の方が効果的です。
最後のひとつは、自律神経の失調から来る場合です。ストレスがたまって気が停滞するために水分代謝や血流を阻害している場合です。この場合には、まずは、ストレスをため込む原因があるなら、そこから解決しながら、ストレスで弱った神経を整える漢方薬を選びます。薬草茶としては、かみつれ、カモミールなどのハーブティーが良いでしょう。
漢方薬を選ぶときには、上記のように原因によってさまざまな漢方処方がありますので、専門家に相談して、あなたの体質になった漢方薬を選んでもらうことが大切です。
|