安曇野散策
Author: koukando
15-16日のお盆休みを利用して東京の友人夫婦とともに長野安曇野まで避暑に行ってまいりました。
いまNHK朝の連続テレビ小説「おひさま」の舞台になっている場所です。
15日には大王わさび農場に行きました。さすがにお盆のさなかに話題の場所ですごい混んでましたが特に駐車場で待たされることもなくスムーズに見学できたのはラッキーでした。
水車小屋の連続する清流やわさび田湧水群の広さにびっくりしました。
16日は、数年前に岐阜飛騨にある御母衣ダム(みぼろダム)で始めてロックフィルダムを見て、
そのスケールの雄大さと積み上げられた岩の景観の見事さに圧倒されて、また他のロックフィルダムを見たいと心の中にあり、
今回そのチャンスがやってきました。
日本一の高低差のある高瀬ダムが安曇野からすぐの高瀬川上流にあるので、そこまで行くことにしました。
高瀬ダムのすこし下流に同じくロックフィルで作られて七倉ダムがあります。
最初に七倉ダムが目の前に現れたときには、やっと来たという感激で大喜びしましたが、
実はそれは単なる序章にすぎないことが高瀬ダムに行ってわかりました。
高瀬ダムは、自家用車では行くことができません。
東京電力専用道路になっていて、歩きで行くか、手前からタクシーに乗るしかありません。
最初、ダムまで2500円とか書いてあって、往復なら5000円かかるのかぁ、高いなあと躊躇したのですが、
客待ちしてたタクシーの運ちゃんが往復2000円で行ってくれるとのことで4人で割ればひとり500円です。
これは行くしかないと思い、タクシーに乗せてもらいました。
あとから考えてまことに安い運賃であったと思いました。
タクシーに乗って、トンネルをくぐり山道を登り、すばらしい渓谷を眺めながらしばらくいくと、
目の前に見上げるほどのロックフィルダムが現れました。
御母衣ダムの場合は、ダム湖の脇の道路を通りながら最後はダムの頂上に道路がつながっているのですが、
高瀬ダムの場合は、一番ダムの下から、いろは坂のようにロックフィルの斜面をジグザグに上っていくのです。
見上げるほどの斜面を登りながら、最後にダムの頂上につくと、目の前に真っ青なダム湖が現れます。
すばらしい天気に恵まれ、まわりの渓谷の緑と混じり、エメラルドグリーの湖面は神秘的としか言いようがない風景でした。
そして頂上でタクシーを降りて、反対側まで風景をみながら歩くと、そこにはトンネルに入り口があります。
そこは、槍ヶ岳北面や野口五郎岳へ登山するにあたり重要なベースキャンプでもある秘湯・湯俣温泉晴嵐荘につながるトンネルなのです。
タクシーの運ちゃんがぜひトンネルをくぐって、その先にあるつり橋まで行っておいでと聞き、トンネルをくぐることにしました。
最高に暑い日でしたので、トンネル内の冷気が心地よく歩くことができました。
トンネルを抜けると、そこにはみごとなつり橋がありました。
渓谷から流れてくる土砂によってダム湖がどんどん埋まっていくので、土砂を重機で取り除いているのです。
しかし、その景観は写真にするとまさに氷河のようです。
つり橋を渡りながら見られる景観はみごとというしかないでした。
ダムの頂上の道路脇に咲いた鬼アザミと、トンネルを抜けたところに咲いていたツリガネ人参です。
アザミ根は「大薊(たいけい)」が漢薬名で、熱症の出血を止める効能があります。