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◎女性の病気  その1:生理について
生理ってどうしてあるの?
女性だけにどうして生理なんて面倒なものがあるの?って思う人が多いと思います。そのためなのか、大変重要なものなのに、「生理ってどうしてあるの?」と尋ねて正しく理解できている人は結構少ないものなのです。

どうしてなんでしょう?この生理と生理の悩みについてお話をしてゆきます。
汚いものなの?
昔のひとは生理のメカニズムについて正しく分からなかったので、当時の医学者は、「生理はからだの汚れを洗い流すもの」とか、「からだの中で不用になった古い血を排出するのだ」とか説明し、生理を不浄なもの、つまり汚いものというか不潔なものと解釈しました。
医学者がそうであるから、普通の人は尚更です。生理中の女性は、「不浄なもの」と決めつけ狩猟や農機具などに触れると不作になるとして、それらに一切触れさせなかったり、宗教的な行事にも参加させなかったりしました。

このような考え方が長い間常識となって、生理についておおっぴらに語ることもはばかって、秘密のベールに包まれたようになってしまったのではないかと考えれます。西洋医学的に見れば決して不浄なものではありません。
生理ってどうなってるの?
生理がどうして起きるのか?それは女性は妊娠という大切な仕事を持っていることに関係します。妊娠可能な年齢になるというのは、排卵が可能になったということです。妊娠(受精)した卵子は、子宮の内膜に着床しなければなりません。このときに子宮内膜が平常のままでは着床しません。図にあるように着床しやすくなるには、子宮内膜が厚くなるわけです。
そしてもし卵子が受精卵であってきちんと着床すれば子宮内膜はそのままの状態で、生理は来ません。高温期のままです。これで妊娠したことになります。

しかし卵子が受精していない場合には、着床する必要がありませんから、厚くなった内膜を破壊して排出しなければなりません。それが出血となり生理となります。別の見方で言うと「受胎しない卵子の流産」とも言います。

この生理の出血は、子宮内膜・頚管粘膜・外陰部皮脂腺の分泌物・膣の分泌物などが混じっていて、暗赤色で粘稠で固まりなどはなく、特有な臭いがあります。
これを見て昔の人は、使い古した汚い血ということから生理中の女性は不浄なものと解釈したのでしょう。

しかし決して不浄なものでなく、逆にいえばとっても神聖なものであると言えます。ただし、この生理が正常性をなくすと身体のさまざまな異常を起こす原因ともなります。
●この原稿は日本中医薬研究会のHPにも連載記事として掲載されています。