ゲンノショウコ
Author: koukando
昨日は、毎月恒例の東海漢方協議会の講師をするために名城大学薬学部に出かけました。
残暑厳しくて八事から大学までのだらだら上りの坂道で大汗をかいてしまいました。
いつも大学の入り口に植えてある薬用植物を見るのが楽しみで、
今日はどんな植物の花が咲いているだろと見ましたら、
「ゲンノショウコ」の赤い小さな花が一輪咲いていました。
「ゲンノショウコ」は漢方薬の原料には使われなくて日本古来からの民間薬草として愛用されるものです。
「現の証拠」と漢字で書くように、昔の人は、その効能に「なるほど現の証拠」と手を打ったほどというところから来ています。
実際の効能としては、お腹に良く効く薬草で有名です。
濃く煎じた液は下痢止めにとても良く効きます。
また逆に薄く煎じると便通を良くする方に効くのです。
私のところでは、便秘の人が下剤だけでは、どんどん癖になってでなくなる人に、
下剤のセンナとともに、ゲンノショウコとハブ茶をいっしょに煎じることで下剤の副作用を防いでくれるとして愛用される人が多いです。